第５話 La maison de la culture du Japon à Paris
【秘密のパリへ連れてって 第５話】パリ日本文化会館
みなさんボンジュール！！
フランスダイレクトスクール 映像教材ディレクターの
Gâsûです。
ちょっと更新が遅れてしまいましたが、
秘密のパリへ連れてって第５話が先週の土曜日に配信されました。
新たに４月からプレゼンターとしてお迎えしたのは
映画評論やアジアの映画の研究者であり大学の先生、
さらに欧米とアジアのメディア、文化コミュニケーションに関する
著書を手がける作家でもある
レイモン・アレクサンドル氏です。
【パリに来たからには日本文化会館に！！】
いきません!!
はい。普通はそうでしょう。
わざわざパリに来てなぜに日本文化会館を紹介するんですか。
アラブ、モロッコ、そしてニッポン！！
て、パリは、フランスはいつ登場するんですか（オコ）！！
と、言わずにお聞きください。
このパリ日本文化会館は１５区に位置し、
エッフェル塔も目と鼻の先、最寄りのBir-hakeim駅から
映画のワンシーンに出てくるような素敵な高架下の道を眺めて
セーヌ川を渡れば
対岸にはPassyの駅。
街並みは美しく洗練されていて、美味しいレストラン、
そしてエッフェル塔を望むおしゃれなカフェもあり、
観光するにも、「パリにキターー！！」気分を満喫できるエリアなのです。
しかも、実はこのLa Maison de la Culture du Japon à Paris
略してMCJPでは、本格的な舞台公演や音楽ライブが
安心価格で鑑賞できてしまうのです。
歌舞伎や狂言から現代スペクタクルまで、
幅広いジャンルの演劇が毎週開演しており、どれも日本で鑑賞すると
２倍、３倍、もしくはそれ以上の金額でチケットを買うような
プロフェッショナルクオリティのものです。
あえてパリに行って、まだ知らぬ日本を発見する
というプランも、人と違っておもしろいんではないでしょうか。
施設内には映画館もあって、Ciné consertといって映画の上映と
ミュージシャンたちによる音楽ライブが一体となったイベントも行われます。
例えば、黒澤明監督作品の上映とピアノ奏者のリサイタルなど
そのアイディアがomoro。
日本でもこういう芸術にもっと手軽に触れられたら
音楽やアートが身近なものになるでしょうね。
【MCJPの秘密は夜に明かされる】
さて、このシリーズの大事なテーマを忘れてはいけません。
『秘密』のパリへあなたを連れて行かなければならないのです。
そう、このMCJPの建物に込められた秘密が
夜に解き明かされます。
レイモン先生が、わたしたちに包み隠さず
教えてくれました。
ガラスで出来た透明度のある壁に映し出されるのは
15区のパリの街。
ガラスに映るのは外のライトアップされた街と
施設の中の照明やエクスポジションの様子です。
ここはパリにある小さな日本。日本の広告塔です。
この建物を建てるにあたり、表現したかったイメージとは
Clair 『透明感』
でした。
ほど近くにあるオーストラリア大使館は、石造りで重厚、
中の様子は全く見ることができません。
対するMCJPは、全面ガラスの壁で中の様子がはっきりと
映し出されています。
出典:Wiki media commons
パリの人々にとって
果たして日本のイメージは当初の思惑通り
『透明感』になっているのでしょうか？
海に囲まれ他を寄せ付けなかった孤島の、現代における開かれたイメージ。
それが日本のフランスに対するマーケティングコンセプトなんでしょうか。
相手を移す鏡となり、自分たちの胸の内は全て包み隠さず表現する。
少なくとも、この建物が表現したかったイメージは
忠実に再現されているんじゃないかなと思います。
Maison de la culture du Japon à Paris
101 bis, quai Branly
75015 Paris
METRO :
Ligne 6 : M° Bir-Hakeim
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