Pour Quoi? Ai Wei Wei


【なんで?アイ・ウェイ・ウェイ】

先週の記事で、

フランスダイレクトスクールの映像教材

「秘密のパリへ連れてって」

で、パリの老舗デパート、


Le Bon Marchéにて行われた

Ai Wei Weiという中国出身のアーティストの

エクスポジション(展示会、美術展)について

ビデオでご紹介しました。



象徴的に幾度となく登場する

龍と魚は、


好機、幸運、幸せの訪れ…


というような

ハッピーのシンボルです。



細い竹を組んで、白い和紙を貼り

柔らかい光を放つドラゴンや


目からレーザービーム(いや、多分意味があるんだけど)

みたいなのが出ているBouddhaが


パリの巨大な老舗デパートの天井を

自由に飛び回っていました。



このAi Wei Weiという人物が

なぜパリのデパートで展示会をすることになったのか。



社会活動家として世界各地で

F◯ck You

のサインを写真に撮りまくり



オリンピックの糾弾が原因で

政府にブログを閉鎖され


挙げ句の果てに警察にも捕まったことがある

スキャンダラスなアーティストが



中国当局から4年もの間没収されていた

パスポートを再び手にしたとき


既にこの企画は動き出していました。





実は日本でも2009年に森美術館で個展を開き

なんと46万人もの来場者を集めた


問題児だけど世界中で注目を集める

すごい人なんです。



【名前に込めたブラックユーモア】


閉鎖的で国の政治を批判するものを

厳しく取り締まり圧力をかける中国の政府に

Noを言い続けるAi Wei Wei。


自らのアーティスト名

Wei Weiは、


中国語の Wu-weiという言葉から

その隠された意味を探ることができます。


Wu-weiは

漢字で書くと、「無為」です。


英語にすると、"non-action"となりますが

仏教用語的には、読んで字のごとく

ではない意味合いも持っています。


が、


それを考え出すとカオスになってくるので

単純に考えると


wei weiと2回繰り返す、

つまり無為に対して更に否定をする


無抵抗、順応に対する批判、

皮肉を込めていると考えられます。






とりわけ芸術、文化を尊重する風潮があり

個人の言論の自由、ジャーナリズムの自由が

比較的守られているヨーロッパで、


彼の芸術的センスは

非常に高く評価されています。



やってることは過激ですが

彼が創造し、指令を出して

クリエイターに創らせる作品は


繊細、緻密さを持ちながら

自由で、理解不能な大胆さも持っている。


実際にエクスポの作品たちを見て

そんな風に感じました。



【なんでもアリな自由人のおじさん】


こちらのビデオは

フランスのTRACKSという

Youtubeチャンネルより見つけました。


若干破天荒?な一面が垣間見れて面白いです。



さて、


Ai Wei Weiについて

ほんの少し掘り下げて見てきましたが


このふしぎな芸術家のおっちゃんの

いろんな意味での偉大さが

なんとなく理解できたでしょうか??



「自分の弱点は、老いによって

 昔ほどのエネルギーはないことだ。」



「わたしの仕事において、賢くあること

 利口であることは求めない。


 必要なのは情熱、好奇心

 そして何かを起こしたいという

 願望だ。」




と言うAi Wei Wei。



アーティスト活動を通して

表現者であり

発信者であり


腐敗とか矛盾を痛烈に遠慮なく批判する

彼の活動は



抑圧や支配に対する不満と怒りを

潜在的に持っている人たちの

光となっているのかもしれません。




Gâsû


Emmène-moi à la découverte de Paris

フランスダイレクトスクール映像教材「秘密のパリへ連れてって」

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